専業主婦vsワーママ

息子が生まれて1年半がたった2019年の4月にママ友の半数が仕事復帰した。

私は専業主婦組。うちは私も旦那も幼稚園に入るまでは家で育てたいという思いが一致したので迷いはなかった。

3歳児神話を信じているわけではなく、3歳までのかわいい時期を一緒に過ごして成長をこの目で見たいという気持ち。

この時期の育児の醍醐味って「成長を見る」ということだと思うんだ、私はね。

でも、よそはよそうちはうち。その家庭ごとの考え方でいいと思っている。保育園は保育園でお友達がたくさんいて優しい先生がいて楽しそうだなと思うし。

ワーママの友人から「まだ働かないの？」と聞かれたときは「うちは私も旦那も幼稚園通わせたい派だから」と「うちの場合は」「私の場合は」を強調して話すようにしている。

「保育園よりも幼稚園の方がいい」と思っているからこそ幼稚園に通わせたいのだけど、それをそのまま言うと保育園に通わせている側は良い気持ちはしないよね。

「幼稚園派っていうのは何で？」などと深掘りされると幼稚園の魅力を語ることになって、すなわちそれは保育園に足りていないところなわけで。聞かれたから答えたものの、保育園批判をしているような感じになってしまう。

「あ、でも保育園の方が◯◯だから一概に幼稚園がいいとは言えないけどね。うちの場合は幼稚園の方がマッチしている気がするんだよね」とあくまで「うちの場合は」でまとめる。

ワーママの友人と話すのは気を使う。言葉を選んで選んで、本音は言えず。

相手も同じだろうなと感じる。

なので会う機会は減った。そもそもワーママの友人は忙しいからなかなか会えないけども、月一で約束していた家飲みも自然消滅した。

とあるワーママに言われて嫌だったことがあった。

「専業主婦ヒマじゃない？私は仕事と育児で専業主婦の2倍忙しいから〜」と。「たいして育児してないじゃん」と言いたくなったけど「そうだよね〜。大変だよね〜。」と返した。この言葉の前にも「保育園入っていない子は発達遅いよね」とか「運動会の衣装を手作りしなきゃいけないの。専業主婦じゃないんだからそんな暇ないのに」などのモヤモヤワードを投げかけられたんだけど、悪気はないのかなと思って受け流していた。でも「専業主婦の２倍忙しい」だけは受け入れられん・・・。それ以来彼女とは会っていない。

「たいして育児してないじゃん」はワーママみんなに向けた言葉ではないんだ。専業主婦もワーママもそれぞれの大変さがあると思うし、ワーママはタスクも多く時間に追われているから大変だと思うよ。保育園の送り迎え、子供が熱を出した時の対応、子供とのコミュニケーションをとる時間の確保。

みんな自分の大変さはよく知っている。相手の大変さは想像するしかない。そこを「私はあなたの2倍働いている」と言われるとカチンときて心の中で暴言吐いてしまうわけよ。あくまでも心の中で。

「苦手だな」「価値観が合わないな」と感じた人とは揉める前にそっと離れるようにしている。嫌いになる前に距離を置くと道端で偶然会った時も楽しくお話できたりする。

今でも付き合いのあるワーママの友人も何人かいる。彼女らとうまくやっていけるのはお互い対抗心を持たないからだと思う。

他人を羨ましく思うこともあるけれど「うちはうちよそはよそ精神」でやっていこう。