レモンサワーを飲みながら書く育児ブログ

酔った勢いで育児の本音を綴ります

話し合える親になりたい

私は子供の頃、片付けができなかった。

小学一年で自分の部屋ができたがいつも散らかっていて両親に怒られていた。

 

「なんでこんなに散らかすの!」

「片付けても1日で散らかるね」

「豚小屋」

「もう部屋返して!」

 

私は片付けが下手なだらしのない人間なんだと思っていた。

 

23歳の時に初めて一人暮らしを始めた。

最初の3ヶ月程度は散らかることもあったけど徐々に片付いてきた。

ネットで収納方法を検索して無印良品で収納グッズを買い、狭い1Kの部屋を上手に片付けるようになった。

よく使う物はすぐに手の届くところに置いておき、もう使わないものは潔く捨てた。

片付いた部屋は気持ちがいい、だからもっと片付けようと思った。

 

私は成長したんだと思った。片付けられる人間になったのが嬉しかった。

 

子供を産んでから、そうじゃないのかもと気づいた。

片付けられない人間だったのが片付けられる人間になったのではなくて、

片付けられない環境だったのが片付けられる環境に変わっただけなのだ。

 

思えば親から片付け方なんて教わったことがなかった。

そして、親は物を捨てるのを嫌がるから子供部屋には物が溢れていた。

幼稚園でもらった絵本が中学生になっても本棚に並んでいた。

一度紙袋にまとめて古紙回収に出したいと母に言ったが「もったいない、いつか子供ができたときのためにとっておきなさい」と言われた。

そう言われてみると確かに絵本はまだきれいでもったいない感じがした。

ランドセルも「おばあちゃんが買ってくれたのに。6年間の思い出が詰まっているのに」と言われて捨てさせてくれなかった。

紙袋に包んでこっそり捨てた裁縫箱を母が見つけて「何で捨てたの。もったいないでしょ」と言ってくることもあった。

今なら反対を押し切って捨ててしまうが当時は子供だったので親の言うことが正しいと思っていた。

 

「まだ使える物を捨てるのはもったいない」正論だけど、もう使わない物が部屋にあふれている方が無駄だと今は思う。

 

私が片付けられなかったとき、頭ごなしに怒るのではなくて一緒に考えて欲しかった。どうして片付けられないのか、どうしたら片付くのか話し合って欲しかった。

 

私の両親は話し合いができない人たちで、自分が正しいと思うことを子供に押し付ける。

子供が自分の思うように行動しないと怒る。

理由を話そうとすると「もういい。聞きたくない」と突っぱねられる。

私は1人の人間として扱われていなかった。

 

もう少しで幼稚園の登園が始まって私の知らないところでたくさん学んで自分の世界を作る息子を1人の人間として敬意を持って接したい。

 

自分の経験からアドバイスをすることがあっても、私と息子は違う人間なんだということを頭において話そうと思う。人間も環境も時代も違う。私は息子の人生を陰からそっと支えることはできても息子の人生をコントロールする権利なんてない。